内臓脂肪とは
- 内臓脂肪とは
「最近、メタボでさー、内臓脂肪が気になちゃってさー」という嘆きをよく聞きますし、自分でも、鏡を見ながら(なるべく見ていないようにしていますが)がっかりします。
しかし「皮下脂肪が気になっちゃてさー」という言い方はしません。果たしてどこが違うのでしょうか。お腹の脂肪にもちゃんと順番があるのです。
お腹は、外(おへその方)から、お腹の皮→皮下脂肪→腹筋→内臓脂肪→内臓と重なっています。内臓の中に腸間膜と言われる膜が小腸や大腸を包むようにつないで内臓を吊り下げ、この膜の中を血管、神経、リンパ管が放射状に走って、内臓に酵素と栄養を運びます。
内臓脂肪は、この腸間膜につきます。内臓脂肪が増えるにつれ腸間膜は厚みを増し、肝臓や膵臓の周り、太い血管の周囲に侵食し、内臓と内臓の隙間のあったところが脂肪で埋まっていくのです。
「おとろちー」(恐ろしー)とか言っている場合ではないのですが、脂肪には立派な役目があるのです。そもそも脂肪は脂なので水に結び付くことなく、大量のエネルギーを貯蔵できるし、「皮下脂肪」は日光を浴びるだけでビタミンDに変わる物資が含まれていて、さらに、皮下脂肪は全身を広く覆い体温を一定に維持したり、身体への衝撃を和らげます。
また「内臓脂肪」は内臓を本来のあるべきところに固定しクッションにもなります。
だから、なくては困るものなのですが、「なんとか!」お腹は凹んでもらいたいものです。
「ビールも控えていますので、よろしくお願いしますよ」って誰に頼んでいるのかはわかりませんが、今日も今日とて、ハイボールで美味しくご飯を食べます。こわごわと乾杯。