1. 有名人の保釈金

 保釈とは、刑事事件の起訴後に保釈金を納付すると、一時的に自由の身となれる制度です。保釈金は、刑の重さの見込みや前科の有無や被告人の経済力も考慮して決められるので、同じ事件を起こしてもお金持ちの方が高くなります。また、証拠隠滅をしない、逃亡しない、裁判を欠席しないなどの条件を満たせば、裁判終了後に返還されます。「ちゃんと裁判に出ろよ」の人質のようなものです。

今年は、三田佳子の息子と吉澤ひとみが「300万円」で保釈されて、二人とも派手なようで意外と経済的には質素な生活だったのだな、ということが推測されます。

収入がなくても、覚せい剤取り締まり容疑などで捕まると、重い罪状も考慮され、清原和博、のりピー、高島礼子の元旦那などは一律「500万円」の保釈金を払っています。

過去の有名人では、羽賀研二が2007年起訴されて2000万円の保釈金を支払いましたが、実刑判決が出たため現在服役中で2019年満期出所予定です。

芸能人最高では、小室哲哉が著作権譲渡の詐欺で3000万円。野村佐知代が脱税で貫録の5000万円。ホリエモンがさすがに意地を見せて2006年4月に3億円、2007年3月1審判決後に5億円に増額、2008年7月最高裁実刑判決後に再保釈で6億円に増額されました。

大したもんなんだか、なんだかよくわかりませんが、あるところには「ある」ということですね。

 

税理士法人SETACS