ネルソンの血
- ネルソンの血
イギリス海軍の名将ネルソンは数々の海戦で右目を失い、さらには右腕を失い、最後はフランス・スペイン連合艦隊とトラファルガー海戦で戦い圧勝するも狙撃され死んでいきます。
英雄ネルソンの遺骸を腐敗しないようにとラムの入った樽に入れてラム酒漬けにして運ばれました。
しかし、ラムの支給が減ってしまった船員は帰国途上に、その樽に穴を開けて盗み飲みし、帰国の際には樽は空っぽになってしまいました。それ以来、ラム酒を「ネルソンの血」と呼ぶようになりました。
ちなみに、ラム酒は英国海軍では壊血病の予防役として支給されていましたが、ストレートでは酔い、仕事に影響が出るため、バーノン提督が「水で割ったラム酒」にするように指示をしました。その提督はいつもグログラム・クローク(粗布の外套)を着ていたので、「オールド・グラッグ」というあだ名をつけられていたために、「ラムの水割り」を「グロッグ」というようになり、酔っぱらってフラフラになった状態を「グロッキー」と呼ぶようになったそうです。今日はラム酒で乾杯したいと思います。
税理士法人SETACS