1. 災害と火災保険

 台風が日本列島を吹き荒れて被害にあった方にはお見舞い申し上げます。

家の屋根が飛んだり、川が決壊して家が浸水したりする姿をTVで見ていると、皆さん火災保険には加入しているのだろうかと心配になってきます。

火災保険も建物だけにかけていると、屋根が飛んだのは保険の対象になりますが、家の中に流れ込んできた雨による家具や電気製品の損害には「家財」保険に加入してない限りは保険の対象になりません。

火災保険は一般には、風災、水災、建物外部からの物体の落下、飛来、倒壊が対象になります。ただし、火災保険を契約してから何年か経っての被災は契約した保険金を最高限度として、「新価」新たに同等なものを構築もしくは購入する金額か、「時価」現時点での評価額のどちらかで評価することになります。

現在の火災保険は「新価」が主流ですが、まだ「時価」での加入をしている方は見直した方が良いかもしれません。

また、税金でも控除の制度があって、「生活に通常必要でない資産」(別荘など)でなければ「雑損控除」の適用が受けられるかもしれません。大雑把に言いますと、災害の損失額から保険金を差し引いた金額が所得から控除されるので、その辺も要チェックです

税理士法人SETACS