1. 出世魚と出世したがらない若者

「管理職になりたい」という人の割合が日本は21.4%で、アジアの14か国の中で最下位だったそうです。インド、ベトナム、フィリピンでは80%以上の人が「管理職になりたい」と希望しているそうです。

さらに勤務時間外の学習や自己啓発を「何にもやってない」という人が46.3%と各国の中でも突出して高いそうで、「日本の若者よ、何をやってるんだ」「青年よ大志を抱くんだ」と声を大きくして言いたいところです。

それに比べて魚の偉いことよ、例えば、スズキは、セイゴ→フッコ→スズキと出世し、ボラは、オボコ→イナゴ→イナ→ボラ→トドと自分の名前を通り越すまで出世し、「トドのつまり」という「もうこれ以上出世しない」という意味の言葉さえ生み出しています。

ブリなどは、モジャコ→ワカシ→ハマチ→ワラサ→ブリとどんどんと美味しくなっていく、とても優秀な若者なのです。

もちろん、魚の中にも残念なのがいます、それはコノシロで、シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロと出世して行くのですが、骨が柔らかくて酢で締めて美味しいのはコハダまでで、出世街道をまっしぐらに登っていくのですが、世間の評価はがた落ちになります。

世の中難しいのは、人間社会も魚社会も変わらないようです。なんのこっちゃ。

税理士法人SETACS