食道楽と食い道楽
「グルメ」は美味しい食べ物を好む人、「グルマン」はいっぱい食べる人、と人々はみな「口に膾炙」して、人類の歴史において、その教えを古今東西広く世に伝えてきました。
そして現在、問題になっているのが、題材の2つの言葉で、「食道楽」とは、食通であり美食家と呼ばれる人たちで、彼らは、食に対するこだわりが強く、寿司は「あーだこーだ」、肉は「なんだかんだ」と強い信念を持って、親の敵と対峙するよな心持で、食と対峙します。
対して、「食い道楽」とは、食べるのが大好きな人のことで、特に強い信念はなく、私のソールフードである立ち食いそばにはネギを多く入れてほしい、その際にソバに乗っている天ぷらはエビでなくかき揚げがいいくらいは思っています。また食べる以外に好きなことは、メニューを見て食べるものを決めることで、時々、食べることを忘れていることさえあります(嘘です、そんなにはボケていないです)。
どういうことかと言うと、どうせ食べるならおいしいものを食べたいと思っているけど、「それならそれでいいかな」という妥協点が、舌と喉と食道と胃袋にあるということです。
「こっちのお店が開いてないから、あっちでいいか」というのは、「食い道楽」と言えるのかどうかはよくわかりませんが、今日も美味しい食べ物と美味しいお酒で、グビッと乾杯したいものです。